中川修子が綴る「介護ブログ」

予防教室2年目を迎えて

1年間のカリキュラムを1回1回、講座を終えて見えてきたものを組み込んでいきながら、無事に1年を通してのカリキュラムが完成しました。自分で言うのもなんですが、本当に1つ1つの内容が関連していて自分ながらよく組めたと自負しております。
毎回毎回、普通にどこにでもあるような内容では、生徒さんは離れていってしまう。毎回、驚きを与え、「また、来月も来よう!」を思ってもらう魅力あるものにしていこう、とそれだけ考えていました。

生徒さん達から
「初めて聞いた!」
「知らなかった!」
「え~~~!そうなの??」
の言葉が連発し、その言葉がたまらなく、私を奮起させてもらっています。

まわりの方々からもたくさんご協力いただきました。「第3回 老化とは」の時には、「嗅覚の検査にワインを使い、ワインの香りを分析して『なんの香りがする』と頭で色々な香りをソムリエになったつもりで考える」という番組をテレビでやっていたので、ワイン屋さんにその話をしたところ、「協力しますよ」と言って赤ワインと白ワインを6本くらいもってきて下さってびっくりしました。「あくまでも試飲会ではなく、嗅覚のテストですよ!」と生徒さん達にお願いしたのですが「さっきの方が美味しかった、もう1杯。」と結構おかわりされていて、帰る途中、転ばないか心配をしてしまいました。(無事でした)
生徒さんたちが、想像もしていないことをして驚かせるのが、もう楽しくて楽しくて仕方がありません。

また、教室の最後に簡単にできるおやつもご紹介していましたら「食べるだけでなく作り方を教えてほしい!」との声が多くありまして、皆さんのヤル気スイッチが入り、第2期目から「低栄養改善の料理教室」が始まりました。
だんだん料理をするのが億劫になってきてしまう年代の方です。(すべて宅配弁当に頼るのもいかがなものかと思うのですが…)
料理は認知症予防になるのだから、「もう少し頑張ってみよう」という気になっていただきたいと思っていましたので、「ホットケーキミックスを使って炊飯器で作るパン」も大好評です。


ある生徒さんは、お孫さんが遊びに来る日に作ってあげると、形を見て「うわーっ!!」と大喜びだそうです。また、ある生徒さんは息子さんがハマっているとか。手作りリンゴ酢を毎日飲んでいるとか、実際にご自宅でも作って楽しんで下さっているとの報告を受けると、とても嬉しいです。これらの料理も毎回テーマを決めておこなっています。
勉強会が終わって最後にみんなで「美味しいね、美味しいね」と言って食べながらいろんなおしゃべりをして、楽しく講座が終了します。

最初の頃は欠席も多かったのですが、今はほとんど休む方もいらっしゃらず、毎月楽しみに来てくださっています。
私も皆さんの笑顔を見てますます元気になっています!
これからも生徒さんが元気に楽しくいられるよう、お手伝いしていきますね!