「自分で料理を作る」は生きる活力に変わります
私は、「介護予防教室」に来てくださる生徒さんに、お料理好きの私の考えた手づくりおやつを出させていただいています。高齢者の方々は子供が独立していなくなったり、ご主人に先立たれたりと誰かのために料理を作る機会が少なくなります。「自分ひとりのご飯を作るのは面倒で…」「一人で作って、一人で食べるのは何だか寂しい…」と言う声をよく聞きます。
そんな中、ある時、ホットケーキの素で炊飯器で作るパンをおやつで出しました。すると、「すっごく、美味しい。どうやって作るのか教えてほしい!」と言う話になり、次回の教室で作り方を目の前で見ていただきました。講座が終わる頃、いい香りが漂ってきて、講座終了と同時に出来上がり!皆さんが「目の前でやってもらうとわかりやすい!」「早速、家でも作ってみようかしら♪」と嬉しそうにおっしゃってました。
その光景を見て、私は、高齢者の方々にまだまだ『自分でやってみたい』という気持ちが残っていることに気付かされました。もちろん、宅配弁当なども体調や状況に応じて上手に使うことも必要です。でも、まだ料理を作ることができる人に私は「自分で作る」というやる気を出してもらいたい。そう思います。
高齢者の低栄養は少しの工夫で改善できる!
先日、お味噌の食べ比べをしました。私の作った『豆みそ』と『米みそ』をおにぎりについて食べました。併せて、しょうがたっぷり鶏肉団子も作り、とても好評でした。生徒さんの中には「私もお味噌作ってたのよ」だったり、「来年作る時は私も誘ってほしい、作ってみたいわ」と料理へのやる気が出てくる様子を感じることができました。
「介護予防教室」は、もちろん介護の勉強になりますが、終わった後のおやつの時間が楽しみと言って通われている方が多くいらっしゃっています。今、問題とされている高齢者の低栄養を防ぐためにも「介護予防教室」を通して、料理を作る楽しみ、喜びを少しでも感じていただければと思います。これからも参加者様のご要望を取り入れたレシピを紹介していきたいと思います。今後、このホームページでもレシピを紹介していきますのでぜひご覧ください♪