介護経営の心得

【創業ワンポイント①】お金なんてない方が良い!?

介護保険がスタートした時、新規異業種参入の会社にかなりの助成金、補助金が出されました。しばらくして、介護保険は4兆円産業と言われるようになり異業種からの参入はさらに拡大しました。昨年も、沢山の介護業者が倒産し、その殆どが立ち上げて5年以内の会社が多かったそうです。

元々、介護事業を介護保険制度の開始以前から始めていた私は、自己資金で立ち上げ、最初は自分の給料もなく、コツコツ休みなく働いていたました。介護保険以前から創業していた会社には助成金も補助金もないことを大変不思議に思っていました。私の周りでも立ち上げても倒産する会社が沢山ありました。キチンと真面目に運営している会社に「補助金・助成金を出してくれ~」と思ったものでした。

そんな時、「私がお金がないんです」を言うとある社長さんにこのように言われました。

「金のないヤツは知恵を出せ、知恵のないヤツは汗を出せ」

その後、お金がなくても出来ることを探し、様々な工夫をしました。「物は大事に使う」「使える物は壊れるまで使う」をスタッフとともに徹底しました。すると、スタッフから「社長!これまだ何かに使えるんじゃないですか!」と言われるようになり、「あなたもすっかり私の会社の人になったわね」と笑い合い、褒める毎日へと変わりました。

人はお金がないと工夫します。ゲームなどもペットボトルやトイレットペーパーの芯など普通なら捨ててしまうような物を使い、楽しむことができます。工夫次第で要らないものは立派な小道具への変化します。何もかも買う必要はないのです。また、ハサミで切ったりなどは入居者さんに手伝ってもらうことで指先療法にもなります!今ではスタッフ自ら考案した作品を入居者さんと一緒に作り、ホームに飾るなど心がほっこりすることが多くなりした。

こらから創業を考えている皆様。お金がなくても人を喜ばせ、楽しませる方法って沢山あるんですよ♪