介護経営の心得

基本に返ることは大事!正しい手洗いの方法、ご存じでしょうか?

老人ホームを訪れた際、「まずは、手洗いとうがいをお願いします」と言われるようになってきました。実は、キチンと正しい洗い方を知っている人は少ない。私も以前、ヘルパーの実習生さんが来た時にキチンと正しい洗い方を教えてあげていました。時には、「今日はもうこれだけ教えてもらっただけでここに実習に来て収穫がありました。ありがとうございました。」ととても感謝をされました。後日談になりますが、この方は弊社の老人ホームのスタッフとして働いてくれるようになりました。

介護職は、まず第一に「基本をきっちり身につけること」が大切です。出勤した時、外から菌を運んでこないよう老人ホームの入居者を守ることは大変重要なことです。もちろん、帰宅時も家族に菌を持って帰らないようすることも考えなくてはなりません。

ある時、現社長がスタッフがキチンと手洗いができているかどうかをある機械を付き合いチェックしました。すると、「エーーー!!」とみんなから驚きの声が出るほど手のひらには、かなりの雑菌がついたままでした。自分ではキチンと洗っているように思っていても、洗えていないのが現実なんです。

少し話しが変わりますが、ある時、実習生さんに朝のお掃除を頼んだ時に「私は、介護を教わりに来たんです。介護について教えてください!」と言ってきた方がいました。この方は『身体介護』だけを”介護”と捉えていたのでしょう。

実は、介護と一言で言ってもとっても奥が深いんです。たとえば…

1.トイレや食堂のお掃除をする時
→お薬が落ちていないか、飲みこぼしが服についていないかチェックする!

2.食事の配膳をする時に…
キチンとチェックし(この大きさや堅さで食べらか)配膳する→介護職
ただ配膳するのは→ウェイトレス

ではないでしょうか。

実は、キチンと目配りができているか否かが分かるのは食事のように感じます。例をあげると、もし入居者様から食事中「すみませーん。食べにくいからスプーンをください」と言われるとアウトだと感じています。私自身も外食をする際、「すみませーん」と呼ぶ店は基本的にアウトだとつい思ってしまいます。だって、できている→介護(現場)のプロだと私は感じてしまいます。

厳しい言い方になってしまいましたが、手洗いに限らず原点に戻って考えてみてください。

一.食事のとき
二.移乗するとき
三.入浴するとき
四.散歩するとき
五.排泄のとき  など

基本に忠実に行動することはとても大切なことです。