中川修子が綴る「介護ブログ」

低栄養改善料理教室 ー季節の手仕事ー

「梅仕事」という言葉があります。
今の時期、梅が店頭に並びます。
何年か前、八百屋さんで 赤紫蘇を買ったら、店主に「赤紫蘇ジュース作るの?」と聞かれ、まだわたし的には「赤じそ=梅干し」 と思っていたので、「えっ、どうしてわかるんですか?」と聞くと、「今はもう梅干しを自分で漬ける人がいなくなったよ…」とのこと。
もうそんな時代になってしまったのかと、 私自身も作っていませんが、 なんだか寂しくなりました。

母がいつもこの時期に「梅干漬け」「らっきょう漬け」を漬けてくれました。
仕事で手いっぱいの私は、笑顔で「来年からはあなたが漬けるのよ」と毎年母に言われ続け とうとう作り方を教わらないうちに 母は他界してしまいました。

その頃の私は そんなめんどくさいことをしなくても、「食べたいときに食べたいだけ買って食べればいいじゃない」と思っていました。
しかし、それから年を重ねた今の私が、母にそっくりになってきたことに気付きました。
この年になって“手作り” の本当の美味しさに気づかされたのです。
添加物の一切入っていない本当の美味しさを。

1,みそ
まずはお味噌です。 数年前から「 お味噌を保存会」 の方達にお世話になって 豆味噌を作っています。 日本の大豆です。 もうこれを食べ始めたら、 お店で買ったものは食べられなくなりました。

2, らっきょう
ある方が漬けた“らっきょうの王様” 鳥取のらっきょうに魅了され、昨年から漬け始めました。
そのらっきょうの大きさに、生徒さんたちもびっくりです。

3, 梅シロップ
今までは梅酒を作っていましたが、 お客様が車でいらっしゃることが多いので、 今年から“梅シロップ” にしました。
これから夏バテしないように、 これを飲んで 夏を乗り越えようと思います。
株式会社かいごデザインの 老人ホームやデイサービスの人たちにもふるまって、皆さんに喜んでいただきました。

老人ホームに入居されても、「 季節の手仕事」 を感じてもらっています。
私の“手仕事”、 母にも味わってもらいたかったです。(日々の食事は私が作っていました)
今は私が近所の若いママさん達に いろいろと伝授させてもらっています。