現場を知って経営コンサルティング
公務員から会社経営者となり、四苦八苦の道のりでした。
私の場合、介護保険制度の始まる前から創業でした。そのため、介護保険がスタートする頃から「シルバービジネスと介護保険」などの講演の依頼をいただていました。そして、介護保険制度がスタートしてまもなく、有料老人ホームで入居相談員をしていた経験を買っていただき、数箇所に及ぶ高齢者施設の立ち上げのコンサルタントさせていただきました。
そして、平成14年に弊社で最初の「住宅型有料ホーム」を立ち上げました(※当時は、高齢者向け賃貸住宅)。私も、自分の満足いく理想のホームを実現したく、オープン当初から毎日エプロンをかけ、ヘルパーさんと一緒に介護をしたり、厨房にはいっていたりしていました。ある日、当時ヘルパーさん実習生を受けて入れていたのですが、その実習生から「え!中川さんって社長さんだったんんですか!!」と驚かれることもあったほど、私は現場に入り、皆さんと一緒に介護をしていました。
講師で呼ばれた時に私が気をつけていたことは「机上の知識に留まらず、現場がどう動いているか、リアルな情報を伝える」でした。有難いことに、20年で通算300回以上の講演会をさせていただきましたが、どの講演会も好評でした。講演会が終わった後、「母が他界してしまって。中川さんのお話をもっと早く聞きたかった…。」「介護って言うと暗い話かと思っていたけど、中川さんは前向きに介護の仕事を楽しんでいる。参考にします!」など言ってくださる方が大勢いました。
介護は、本当に奥深いです。まだまだ、ご利用者様、スタッフの皆様からも教えてもらうことも多くあると思っております。